前にfusion pcbの注文の仕方を紹介しましたがfusionよりも安く注文できるJLCPCBの注文方法を今回は紹介します。
ガーバーデータの生成はEagleを使用した方法を紹介します。
まず、JLCPCBのCAMデータをダウンロードします。
ダウンロードできる場所は下記URLの先にあります。
jlcpcb.com
赤枠で囲ったところにCAMデータがあるので保存して使用してください。
今回のダウンロードは2層基板用のデータをダウンロードしています。
4層基板の場合は1つ下にある「jlcpcb_4_layer_v9.cam」をダウンロードしてください。
保存は右クリックして「名前を付けてリンク先を保存」でできます。
CAMデータの保存は任意の場所で構いません。
次にEAGLEを開いて基板のレイアウト画面を開きます。
EAGLEのレイアウト画面の左上にある工場のマークをクリックします。
CAM Processor画面が開いたらOpen CAM Fileを選択し、先保存した「jlcpcb_2_layer_v9.cam」を選択してください。
「jlcpcb_2_layer_v9.cam」を選択後、下画像のようにJLCPCBで注文するのに必要なガーバーデータの確認ができます。
右下のProcess Jobをクリックするとガーバーデータの生成がされます。(データの生成はZIPファイルで生成されます)
データの生成ができたらいよいよJLCPCBで注文を行います。URLは下記です。
cart.jlcpcb.com
JLCPCBの注文画面に行ったら「Add geber file」をクリックしてEAGLEにて生成したガーバーデータをZIPファイルのままアップロードします。
ガーバーデータをアップロードし、「Geber Viwer」をクリックするとガーバーの確認ができます。
設計したパターンと違いがないかをここで確認してから注文をしてください。
基板の材質も選べますが特にこだわりがなければ最初から選ばれているFR-4のままで良いです。(FR-4以外にすると値段が跳ね上がります)
FR-4はFlame Retardant Type4の略でガラス繊維にエポキシ樹脂をしみこませて固めた物なのでなかなかいい材質の基板になります。(現在使用されている主流の基板です)
Dimensionsに基板のサイズが記入できるようになっていますが、ガーバーデータをアップロードしたときにデータを読み込み自動で入力してくれます。
念のため設計したサイズと間違ってないか確認してください。
そのほかにも色々選べる項目が下に続きますが変更すると価格が10倍くらい変わるものばかりです。
板厚は0.8mm~1.6mmなら価格が変わりません(2023年9月18日現在)
色の変更だけなら価格に影響ありませんが、色の変更+板厚やほかの条件を変更したときに価格の上がりが大きく変わります。(おそらく流通している板材の色,材質の影響を受けてます)
試しに色々変えて価格の変動を見てみるのも面白いです。(設定を色々変えていると元の設定に戻したのに価格が元に戻らずおかしくなる時があるので最後は更新して価格確認することをお勧めします)
全て選択を終えたら最後は「SAVE TO CART」を押してカートに追加して注文を行ってください。
注文は住所入力と配送方法、支払い方法の選択だけなので難しくありません。
配送についてですが配送会社によって大きく変わります。
DHLだと基板が完成してから1~3日で届けてくれますが16ドル程かかります。(基板は最安だと2ドルなので8倍の価格...)
一番安いのはOCS NEPというのが一番安く0.95ドルで届けてくれます。(配送に6~8日ですが破格の値段です)
私は支払いでPAYPALを使用しましたが手数料で0.5ドルとられましたので最終的な価格は3.45ドルになりました。
前まではfusion PCBを利用していたのですが配送料でかなりかかっていたのでJLCPCBはかなり安いです。
余談ですが、fusion PCBは過去にキャンペーンで5ドルで基板を届けるキャンペーンをやっていたのですが配送会社がシンガポールポストという配送会社しか選べず配送だけで30日かかっていました。
これに比べるとJLCPCBはキャンペーンで基板が半額になっているとはいえ配送料がものすごく安く配送日数も1週間程度なので便利ですね(今後相当な値上げがない限りFusionを使うことはなさそう...)